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2006年3月 7日 (火)

ホーボー日記

旅らしい旅をしたのはどのくらい前だろう....?特に強烈に印象に残っているのは沖縄本島から離島へとギターを持って旅を始めた2000年辺りだろうか?いや、その前にギターを弾く事を教えてくれた土地インドを忘れてはいけない。
1994年に初めて行ったアジア7カ国ツアーでは、インドの印象は最悪のものだったはずなのに何故かその5年後には吸い寄せられるようにゴアはアランボールと言う土地にたどり着いた。その後しばらくは毎年のように2月はそこで過ごして気を養っていた。海を望む崖沿いに住んでとどまる事の無い波の音を聴きながら、時を忘れてギターを弾いたり空想に耽っていた。砂浜を挟んで海と湖が共存する風景の中で海に月が沈んでいくのを、涙しながら心ふるわせて眺めていた。そして、そのまだ奥地の森に生息する樹齢6000年のバニアンの木の下で原始人のように歌って暮らした。言ってみれば私の第二の故郷のような場所だ。それがきっかけで沖縄の霊地にどんどんつながっていったのだが、東京に来てからは沖縄さえなかなか行く事ができない。インドは『呼ばれて行く土地だ』と言われているがその通りだと思う。だから、今は行くべき時期ではないのかも知れないなどと考えていた。しかし、東京の人ごみに紛れていると無性にアランボールが恋しくなったりしていた。精神的に少し休養が必要だったのかもしれない。春が来たと言ってもまだ寒いと書いた翌日、とてもいい天気になったものだから久しぶりに旅に出てみた。レンタカーを借りて伊豆半島の大瀬崎をめざして...なんの予備知識も無くいつものように気まぐれな旅。ただ岬から富士を眺めたかった。たくさんのダイビングショップが点在していて、たくさんのダイバー達が休日を楽しんでいた。そのダイバー達を横目に突端の神社まで歩いてみた。近づくにつれ何故か背筋がゾクゾクする。樹齢1000年以上のビャクシンの樹が気を出しているようなのだ。なんだかどんどんアランボールにいた頃の感じを思い出す。宮古島や波照間島にも似た感じがする。神社には神池と言う淡水の命豊かな池があった。どこからか淡水が湧出しているらしい。海のうねりを聴きながらの淡水の池、まさしくアランボールそっくりのシチュエイションだ。そしてその奥のビャクシンの森には最高齢のビャクシンが祭られてあった。そして富士はその姿を神々しくくっきりと春の日差しの中で輝かせていた。なんだかわからない『気』に体の震えはしばらく止まらなかった。

風と海のハーモニーは私を再び遠くへと旅立たせる.......春の日差しの中で......

明日は久しぶりのひとりLIVEが新宿URGAである。なんだか初心に返ったような気分で清々しい。あまり歌っていなかった『六月の夜明け』(初めての地獄のようなインドからバスで北上した、ネパールはポカラで湖越しに見たヒマラヤ連峰のマチャプチャレを見て天国に来たような気分になった。湖のほとりで牛のえさを摘むネパールの女性の黒髪の美しさに感動した。自分のあるがままの姿を愛する心こそ隣人を真に愛する事ができるのではと思った時にできた曲だ)を歌ってみたいと思った。


旅ふたたび....

春の日差しが柔らかくさす
梅の林の中で心融けだしてゆく
花の香りに抱きしめられた
雪化粧した富士の姿は凛として
言葉も無く私を連れてゆく
懐かしい懐かしいあの山の麓まで

海沿いにのびるうねった道は
このままどこまで続くのかしら
なぜにどこへ向かうのだろう
ただ富士の姿を追いかけて
駿河の海が風と歌へば
懐かしい懐かしいあの森の中へと

バニアンに似たガジュマルに似た
時を越えた命を持つビャクシンに触れ
私の体に新しい唄が流れだした

凛とした富士に見守られ
海の子守唄の中 あふれる清い水に命踊る

時は幾重にも繰り返し 寄せては引いて柔らかくなる
愛は幾重にも繰り返し 寄せては引いて深くなる
人は幾重にも繰り返し 近づいては離れやさしくなる

融け出した心は風に乗り波の上に浮かんで消えた
深く広い海に抱かれ 永遠へと続く旅へとふたたび.....

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