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2006年4月 3日 (月)

ホーボー日記

2006.4.2

桜の花が満開に咲いて雨が暖かさを運んでくれた今日、井の頭公園は幸せに満ちていた。

花見をしている団体を横目に、あちらこちらから聴こえてくる音楽に耳を傾けながら花の下をゆっくり散歩する事が、こんなに穏やかで風情のある事かと初めて知ったような気がする。年を重ね花を愛でると言う事が少し理解出来たのかと嬉しかった。仲間の主催する花見宴会に参加する事もとても楽しい事なのだが、なんだかこんな感じも良いものだなと少し大人になったような気がした。たくさんの人がそれぞれの仲間と楽しそうに笑って過ごしているのを見ながら、時々吹く風に舞う花びらを見ていると旅の色々な風景やその時の感情を思い出した。

94年アジアの旅の始まりは韓国だった。大阪から飛行機で一時間。異国の地ソウルに降り立ってから韓国の友人の案内で南の港町釜山へと列車の旅を楽しんだ。なんだか大阪の街と同じような匂いがする。もう一人同行していたカメラマンは25年前に来て以来毎年この街の風景を切り取っていると言う。「関西人の持っている人なつっこさをこの街は持っている。だから好きなんや。」と、獲れたての魚をその場で料理して食べさせてくれると言うチャガルナ市場で生のタコを真露で流し込んでこれからの旅計画の話に花を咲かせていた所、韓国には町中に桜が咲いている町があると聞いた。丁度桜の咲いている時期だ。よし!行ってみよう〜
バスに揺られて一時間半東へと走った鎮海[チンヘ]という町に向かった。同行していた韓国の友人に韓国語を教わりながらの一時間半はなんだかとても楽しく、私はいつしかその人への恋心を認識し始めていた。彼に韓国語で愛してるってなんて言うのと聞いてみると女性が言う場合は「サランヘヨ」と教えてくれた。その時の私の心にはその言葉はとても美しく響いてきた。まだ伝えてもいない気持ちを抱きながら鎮海の町にさしかかったとたん車窓から見える風景は一面、うす桃色の花を満開にした桜が永遠と続いた。そして風に舞う花びらはまるで私のその気持ちを喜んでくれているようだった。永遠と続くその風景の中で時間が止まってしまったような気がした。

その瞬間、私の恋心は一瞬にして咲き始めたのだった.....。
そしてそれは彼も同じだった。

たまらなく恋しい気持ちでありながらも、始まったばかりのアジアの旅は継続していかなければならず二人は別々の道を行く事になるのだが.......

今でも桜の時期になるとこの時のせつない恋心を思い出すのだ。

96年の作品だが桜の季節、この唄を再び歌ってみたいなと思った。

 

    サランヘヨ

こぬか雨の降る夜に 
屋台で呑む真露に浮かぶ
恋しい気持ち呑み干せば 
アジュンマがぽつりつぶやく

  恋しい恋しいなにが恋しい 
   プサンの女の恋心

こぶしの花咲く頃に 
黄砂で曇ったこの町を
バスに揺られ通り過ぎる 
漢河が写す街灯り

  恋しい恋しいなにが恋しい 
   ソウルの女の恋心

サランヘヨ サランヘヨ 恋しいあなた
サランヘヨ サランヘヨ 恋しいあなた

気づかぬ二人の恋心 
水の流れが唄ってくれた
散りゆく花びら舞う中を 
このままどこまで行けるやら

  恋しい恋しいなにが恋しい 
   チンヘの女の恋心

サランヘヨ サランヘヨ 恋しいあなた
サランヘヨ サランヘヨ 恋しいあなた


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コメント

春です★退院です★撮影しましょうね!

投稿: sharaku | 2006年4月12日 (水) 23時56分

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