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2006年5月11日 (木)

ホーボー日記

LIVEの翌日が私にとって唯一『完全OFF』の時間だ。

7日「色唄七夜物語」LIVEの後、地元新高円寺に戻ってきてからの朝4時半までの打ち上げにもかかわらず、今回は打ち上げであまりお酒を呑まなかったからか、それともここ最近の早起きの習慣の為なのか、翌日8時半に目が覚めた。

まだ霧雨のような雨が降っていたものの、つかの間の逃避行に出る事にした。

新宿から小田急線に乗って85分。箱根湯元よりバスで芦ノ湖をめざした。

初めて乗ったロマンスカーはあまりロマンスを感じる車両では無く少しがっかり。駅弁を買って車窓からの景色を愛でながら食べようと楽しみにしていた駅弁は、テレビで良く観る美味しそうな駅弁からはほど遠くなんだか寂しい〜味気のないものだった。しかし、どこかへ旅していると言う感覚が私をワクワクさせてくれる。『あ〜〜〜』。親友の一歳になる息子が車に乗って気持ちよくなると発して、コテッと眠ってしまうため息のような脱力の声があるのだが、つい声を出して『あ〜〜〜』を私も言ってしまいたいぐらいなんだか開放!彼がその声を発する時は気持ち良い時なのだと実感して理解した。
新緑の緑のグラデーションは雨に濡れて一層鮮やかに揺れている。藤の花やツツジ、名前もわからないが黄色や白いちいさな花がかわいらしく奥深い山の景色を彩っている。

この霧雨は今日一日やむ事は無いだろう....。
まだ明るい時間なのだがどんよりと重い雲で空は覆われている。

深い霧に覆われた芦ノ湖を望める部屋に案内されたHOTELタイプのこの宿は旅館のような暖かさはないが、そっとしておいて欲しいこんな日の旅にはかえって面倒くさくなくてcoolで良い。

今からすべての時間は完全自由なのだ。PEACE!

海とは違って静寂をくれる湖を眺めるにはこんな天気が一番良いなと、ほとんど何も見えない霧の世界に全音の旋律が聴こえ始めた頃に携帯にメールが入った。完全な静寂が破られたのだ。携帯を切っておかなかった事が残念でならない.....。この文明の力はある意味色々な文化の変化をもたらしているのだろうな....と、久しぶりしみじみと時代の移り変わりや、新しいこの習慣に慣れてしまった自分自身を振り返ってみた。

最近、贅沢な話だがあまりお酒を呑まないようにシャンパンを少し嗜むようになった。こんな贅沢な景色の友にはやはりシャンパン。時間を華やかに贅沢に演出してくれる。私はグラス片手にじっと深い霧の向こうを眺めていた。

わかさぎを釣っているのだろうか....?
一人用のテントをはってじっと釣り糸を垂らしている人が何人かいる。

観光用の海賊船や遊覧船が決められた時間に霧の向こうに消えてゆき、そして暫くすると二つの灯りをともして突然湖の巨大生物が現れたのかと思うぐらいゆっくり息を潜めるようにこちらの岸にむかってやってくる。

ポカラを思い出す。ヒマーラヤ山脈のマシャプチャレを後ろに佇む湖の朝も丁度こんな感じだった。

この芦ノ湖の向こうには天気が良ければ富士山が見えるはず.........。
雲の切れ目から突然現れないかと目を凝らして何度も空を見つめてみるが今日はこの深い霧が晴れるとは到底思えない。

明日はどっちに向かって行こうか......。

久しぶりにあての無い旅を十分に楽しんでいる。

霧雨のしずしずと降り注ぐ音の無い音に私はいつのまにか深い眠りへと落ちていった。

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